高齢者の「脳の健康」を支える新しいアプローチ- 都内福祉施設での体験会レポート-

Posted by Misaki Ikemoto on 29 10月 2025

少子高齢化が進むなか、心身の健康維持は社会全体の大きな課題となっています。 
特に高齢者が「自立して生活を続ける力」を保つためには、身体の健康だけでなく、思考力や判断力などの脳の働きを維持・強化することが重要です。 
こうした背景のもと、都内の福祉施設で、実際に脳活動を可視化しながらトレーニングを行う体験会が実施されました。 
本記事では、そのアンケート結果をもとに、脳トレーニングの社会的意義と今後の可能性を考察します。 

 1高齢者の脳トレーニングへの関心の高まり 

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日本では高齢化が進む中で、「身体の健康」だけでなく「脳の健康」を維持する取り組みが注目を集めています 

2025年5月、都内の福祉施設に協力いただき、Senzeband2(ウェアラブルデバイス)とアプリを活用した脳の健康維持トレーニング体験会を行いました。 

講師の案内に従って、参加者はヘッドバンド型デバイス「Neeuro SenzeBand2」を装着し、タブレットと接続。 
画面上で自分の脳の状態をリアルタイムに確認しながら、集中力や記憶力などを鍛える4種類のブレインフィットネスゲームに取り組みました。 

トレーニング終了後には、アプリ上に表示されたスコアや測定結果を記録用紙にまとめ、脳の働きに関する簡単なフィードバックを受けました。 

 

 

 

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参加者に取ったアンケートでは、参加者の約9割が「日常生活の中で脳トレーニングの必要性を感じる」と回答しました 

「たまに感じる」「よく感じる」「非常によく感じる」といった声も多く寄せられ、加齢に伴う変化への意識の高さがうかがえます 

 

これは、高齢者自身が脳を使う機会を求めていることを示す重要なデータです 

ゲーム感覚で集中や判断を鍛えるプログラムで、従来の紙教材とは異なり、デジタル技術を通じて楽しみながら取り組めることが特徴です 

 

 

 

 

2.テクノロジーを活用し楽しくトレーニングを継続する 

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体験会終了後に行ったアンケートでは、参加者の約8割が「操作が簡単だった」「講師の説明が分かりやすかった」と回答しました 

「デジタル機器に苦手意識がある」と言われる世代でもスムーズに利用できた点は、今後の普及を考える上で大きなポイントです 

また、「楽しかった」「初めての体験で面白かった」といった感想が多数寄せられ、プログラムが学習ではなく楽しみとして成立していることが確認されました 

 

 

 

 

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アンケートでは、参加者の56%が「このトレーニングで集中力が高まりそう」と回答しました。 
脳トレを通じて、日常生活の中で「集中する時間」や「頭を使う楽しみ」を持つことに前向きな印象を持たれた方が多いことが分かります。 

なお、これらはあくまで体験会参加者の個人の感想であり、効果を保証または証明するものではありません 

3.高齢者の自発的な参加」を促す好循環 

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「また受講したい」と回答した方は9割に達し、「家族や友人に勧めたい」との回答も約8割を占めました。 

この結果は、単なる一時的イベントにとどまらず、継続的に取り組みたいという意欲を生み出す設計になっていることを示しています。 

自由記述欄には、「ぜひ継続してほしい」「次はレベルアップした内容も体験したい」といった前向きな意見が目立ちました 

こうした反応は、プログラムが受け身の体験ではなく、自ら学ぶ楽しさを感じられる仕組みであることの証です 

高齢者が自発的に参加し、継続的に取り組むことは、心身の健康づくりの中でも最も効果的な要素とされています 

このような仕組みは、介護・福祉施設における「生きがいづくり」「社会参加促進」「デジタル活用の定着」といった多面的な効果をもたらすと考えられます 

 

4.健康寿命の延伸と社会的意義 

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(画像は実際の写真ではなくイメージです) 

今回の取り組みは、高齢者がテクノロジーを通じて自らの脳を意識的に使う機会を提供した点で、デジタル包摂(デジタル・インクルージョン)の観点からも意義があります 

タブレット操作や新しいデバイスに触れることは、単にトレーニングにとどまらず、世代間の情報格差を埋める第一歩にもなります 

 

今後は、こうした取り組みを通じて得られたデータをもとに、より個々の状態や目的に合わせたプログラム開発が期待されます 

高齢者が「楽しみながら脳を動かす」ことが、健康寿命の延伸や地域の活性化へとつながっていく 

 

今回の都内福祉施設での体験会は、その実現に向けた確かな一歩となりました 

 

5.脳の健康維持を支えるNeeuroの取り組み 

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脳を意識的に使い、日常の中で活性化していくことは、高齢者が心身ともに充実した生活を送るうえで欠かせない要素です。 
Neeuroでは、このような活動をより身近に、そして継続的に実践できるようにするため、科学的根拠に基づいたデジタル・ブレイントレーニングソリューションを提供しています。 

NeeuroFITは、タブレットを使って集中力・判断力・記憶力などを総合的に鍛えるプログラムです。 
専用のEEGヘッドバンド Neeuro SenzeBand2 と連携し、脳の働きをリアルタイムに可視化 
自分のペースでトレーニングを進めながら、より良い集中状態をつくり出すサポートを行います 
これらのツールを活用することで、高齢者が「楽しみながら脳を動かす」習慣を築き、心の健康と生活の質を高める一助となります 

デジタル技術を通じて、より多くの方が生涯にわたって“考える力”を育み、いきいきと暮らせる社会へ。 
Neeuroでは、脳科学とテクノロジーを活用し、人々の心身の健康を支える新たな取り組みを進めています。 

私たちの理念に共感し、ともに未来を創るパートナーを募集しています 
こちらからお問い合わせください 

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